大手医薬品卸の売上を比較してみた。そして今後のMSはどうなる?

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広域卸売上 医薬品卸どの業界でも再編を繰り返し淘汰され続ける。

医療用医薬品を専門的に取り扱う医薬品卸業界ももちろん同様です。

クラヤ薬品と三星堂、東京医薬品のメディセオHD、アズウェルと福神のアルフレッサHD、そしてスズケン東邦薬品数々の医薬品卸業者を買収し大きく成長してきました。

世間一般的には、医薬品卸の上位四社を4大卸と称していってます。

確かにこの4大卸が医薬品流通市場の約9割を網羅しているといわれています。

では、この医薬品卸市場を圧倒的に押さえている医薬品広域卸の「4大卸」をもう少し掘り下げてみようと思います。

メディパルHD アルフレッサHD スズケン 東邦HD
本拠地 東京都 東京都 愛知県 東京都
資本金 223億98百万円 18,454百万円 135億46百万円 106億49百万円
売上 30,639億円 25,518億円  21,269億円 12,310億円
医薬品卸事業の売上 20,851億円 22,514億円 20,307億円 11,806億円
■売上構成比
・新薬創出加算品 35.7% 33.1% 29.9%
・特許品・その他 30.4% 33.4% 36.2%
・長期収載品 22.3% 23.6% 22.4%
・後発医薬品 11.5% 9.9% 11.4%

医薬品卸の市場規模

上の表を見てもらえばわかるように、メディパルHDのグループ全体で売上は3兆円を突破し、医薬品卸を専門的に扱うメディセオの売上は2兆円を超えています。紛れもない日本を代表する医薬品流通企業です。

またアルフレッサ、スズケンも売上は2兆円を超え、3社がほぼ横並びで業界をリードしています。そして、4番手といわれている東邦HDではありますが、それでも売上は1兆円を超えます。

日本の医療用医薬品市場が平成27年度で8兆円8000億円(参照:日本医薬品卸売業連合会=http://www.jpwa.or.jp)といわれています。単純に4大卸の売上を合計すると7兆円規模=約80%をシェアしていることになります。

余談ですが、医療関係者は「メディパルHD」というといまいちピンッとこないかもしれません。メディパルHD内の一角を担うのが「株式会社メディセオ」です。医療関係者のほとんどはメディパルと取引しているというよりは、メディセオと取引をしていることで、メディセオの名前のほうが医療関係者には周知されています。

売上構成比から見るジェネリック医薬品市場の規模

4大卸各社の構成比から見ても分かるように柱となるのは、新薬、特許品、長期収載品です。後発医薬品(ジェネリック医薬品)は約10%程度です。。。しかし、売上2兆円のうち10%がジェネリック品ということは、、、約2000億円も売上を上げていることになります。

ということは、勝手な予測ですが、、、メディセオ2000億円、アルフレッサ2000億円、スズケン2000億円(公開されていないので予想です)、東邦HD1000億円、合わせて7000億円とします。。

富士経済が市場調査結果を発表した資料を見ると、ジェネリック医薬品市場は2016年で8346億円、2019年には1兆円規模に到達するということです。

参考にして考えてみると、ジェネリック医薬品市場の約80%以上を4大卸が既にシェアを獲得しているということになっています。

医薬品卸営業マンの未来は?

MSは社畜か?医薬品卸営業マンの未来は?

MSさん必見?!4大卸の営業戦略をのぞきみる。

近年メディセオの戦略として特に力をいれているのが、来の医薬品卸の営業マン(MS)といわれてきた方々がMR認定資格を取得する、AR (Assist Representatives)の増員を推し進めています。

しかも、その数は既に2000人を超え、日本の新薬メーカー並みのMRを医薬品卸という会社の中に存在させています。

このARは医療機関での認知でも高くなってきたことで今後のビジネス展開に大きな広がりが見え始めようとしています。また将来的にMRの数は今ほど必要ないという議論はよくされていますが、メディセオが持つ自前のAR集団にメーカーMRは徐々に仕事が取られていくかもしれません。

さらにARに続き、PMS(市販後調査)、PFM(希少疾病に対する新薬の開発)といった分野にも力を注ぎ始めています。

「MSの仕事+MRの仕事=ARの仕事」このメディセオが指南したものは医薬品卸業界でのスタンダードになりそうな予感もします

他の4大卸もメディセオと同様に、MSにMR認定資格を取得させる方針を打ち出したり、地域医療構想や地域包括ケアを担う活動をMSが行い始めたり、はたまた民間資格の医療経営士、医療経営コンサルタントといった資格の取得を推進しています。

従来型のMS活動=医薬品セールスという枠からは逸脱させる方針が如実に現れています。(MRにも同じようにMR認定以外の民間資格を取得させる、方針を打ち出すメーカーも増えている傾向です。)

最終的にはMSというのは職業は医療全般を広く浅く活動し、時に専門的にサポートするような感じになっていくかもしれません。そのためにもMSを広く活動さえ、個々に専門知識を備えさせていく方針なのかもしれません。

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