ジェネリック医薬品の追補収載日が近づいています。ミカルディスやエビリファイなど多くの大型ジェネリック医薬品がゾロゾロと発売する予定になっています。
今回は、ミカムロ配合錠の発売予定メーカーを掲載すます。
ミカムロは・・・胆汁排泄型持続性AT1受容体ブロッカー/持続性Ca拮抗薬合剤
ミカムロ配合錠AP 薬価:117.40円
≫1錠中に日局テルミサルタン40mg、日局アムロジピンベシル酸塩をアムロジピンとして5mg
≫ミカムロ配合錠BP 薬価:178.10円
1錠中に日局テルミサルタン80mg、日局アムロジピンベシル酸塩をアムロジピンとして5mg
いずれもアムロジピンが5mg含有されているいますが、テルミサルタンはAP/BPで40mgもしくは80mgが異なってきます。
6月に発売予定とされるメーカーは下記の9社です。今回も話題のオーソライズドジェネリック(AG)が第一三共「DSEP」から発売されます。メーカーの垣根を越えた提携発売なので、第一三共としても是が非でも、今回のAGは成功させなければいけないでしょう。
追随するメーカーは新薬系では、「EE」のエルメットエーザイ(製造元ニプロファーマになっていますが)と武田テバファーマ「武田テバ」(こっちは新薬系といっていいのか、、、)があります。
生粋のジェネリックメーカー群5社では、沢井、東和、日医工、サンド、ニプロといつものメーカーさんという感じです。
日本調剤が親会社の日本ジェネリックも発売されるので、自社の調剤チェーンや大手広域卸にも自社仕入れの兼ね合いでテラムロJGの販売もせざる得ないでしょう。
製品名 | 製造元 |
テラムロ配合錠AP「DSEP」 | 第一三共エスファ |
テラムロ配合錠AP「EE」 | ニプロファーマ |
テラムロ配合錠AP「JG」 | 日本ジェネリック |
テラムロ配合錠AP「サワイ」 | 沢井製薬 |
テラムロ配合錠AP「サンド」 | サンド |
テラムロ配合錠AP「トーワ」 | 東和薬品 |
テラムロ配合錠AP「ニプロ」 | ニプロ |
テラムロ配合錠AP「日医工」 | 日医工 |
テラムロ配合錠AP「武田テバ」 | 武田テバファーマ |
テラムロ配合錠BP「DSEP」 | 第一三共エスファ |
テラムロ配合錠BP「EE」 | ニプロファーマ |
テラムロ配合錠BP「JG」 | 日本ジェネリック |
テラムロ配合錠BP「サワイ」 | 沢井製薬 |
テラムロ配合錠BP「サンド」 | サンド |
テラムロ配合錠BP「トーワ」 | 東和薬品 |
テラムロ配合錠BP「ニプロ」 | ニプロ |
テラムロ配合錠BP「日医工」 | 日医工 |
テラムロ配合錠BP「武田テバ」 | 武田テバファーマ |
先発品ミカムロ配合錠AP/BPの市場規模は?
日本ベーリンガーとアステラス製薬が販売しているミカムロ配合錠は、2015年時点で297億円の市場規模を持っています。ミカルディス単剤でも、700億円程度の市場規模があったので、やっぱりARB市場はすごいですの一言につきます。
後発品が発売されることで、おそらく1~2年で売上半分以下に落ち込むのでしょう。(海外であれば、残る市場は1割まで一気に落ち込むといわれています。)
国の政策上、ミカムロからジェネリックへの切り替えを数ヶ月留めることはできたとしてもいずれは、ジェネリックへ変わっていくでしょう。
その際、第一三共が発売されたAGへの切り替えがどこまで進めることができるのか、クレストール(ロスバスタチン)の前哨戦ともいわれていますし、今回、第一三共のどこまでシェアを獲得できる特に注視していくところになるでしょう。