各社決算発表が順次行われ始めています。ジェネリックバブルといわれている最中ではありますが、今分かる範囲での情報をメモ書き程度に残しておきます。
売上 | 2016年 | 2017年 | 前年比 |
日医工 | 143,513 | 163,372 | 13.8% |
沢井製薬 | 123,492 | 132,428 | 7.2% |
東和薬品 | 82,115 | 84,949 | 3.5% |
ニプロ医薬 | 71,080 | 79,057 | 11.1% |
日本ケミファ | 35,602 | 35,689 | 0.2% |
富士製薬 | 16,836 | 17,324 | 2.9% |
キョーリンリメディオ | 15,465 | 25,024 | 61.8% |
1000億円の大台を超えている、日医工と沢井製薬もバブル風を吹かせて順調に売上を伸ばしています。沢井製薬も計画が未達成だったことからかなり苦戦をうかがわせています。
業界3位の東和薬品はここ数年トップ2社と大きく引き離れ始めて、差を埋めるべきよう動いていたと思いますが、前年比3.5%というのは戦略的に問題が生じているように感じます。
あとは、杏林子会社のキョーリンリメディオが大きく売上実績を伸ばしています。杏林製薬からキプレスAGを受け継いだことが最大の理由です。(キプレスAG;82億円)
今回、7社を比べてみて、その内3社は10%以上の売上アップをしていますが、その残りの4社は10%もかなり下がります。ギリギリ前年度割れしていない程度に留まっているケースもあります。
こう見るとジェネリックバブルという言葉は終息し始めているかもしれません。政府目標の後発品80%以上になるまでに、ジェネリックメーカーの生き残りはさらに熾烈なものになりそうです。