リピトール錠10mgとアトルバスタチン錠10mgの薬価ランク 平成28年度版

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スタチン系といわれる、HMG-CoA還元酵素阻害剤は未だに大きい市場規模があります。クレストール錠を筆頭にリピトール錠、リバロ錠、メバロチン錠、リポバス錠、ローコール錠と種類もたくさんあります。今回はジェネリックが発売されているリピトールとそのジェネリックの薬価ランクを比較してみました。

今のリピトール錠の売上市場規模はどれくらい?

リピトールの売上は2014年-2015年では、2014年624億円、2015年 469億円で下降を続けています。10年前ぐらいは1000億円規模の売上規模があったのが、今では半分以下になってしまったようです。ジェネリックへの切り替えもありましたが、それ以上にクレストールが発売したことで市場は大きく変わったようにも覚えています。特に、クレストールは薬価も安かったしね。

国の政策でジェネリックの普及が加速するなら、どう予想する?

今、国の政策を改めて確認してみると、こんな感じ

ジェネリックの市場は2014年は金額ベースで28%、2018年に46%

これからのジェネリックの目標値を2017年度に70%以上、さらに2020年度末までに80%以上

ジェネリックの市場成長率は、2014年比9.1%増加

ちなみに10%近くの市場が伸びる業界ジャンルってなにか知っていますか?

ビッグデータ8%、生命保険8%、ECショップ14%、ホテル11%、福祉9%…高齢化による需要やオリンピック関連の需要、あとはIT関連が基本成長しているようですね。これに加えて、ジェネリックが9.1%。しかし、医療用医薬品だけの市場でみると、-0.6%です。残念ながら、これ以上に新薬が爆発的な成長はしないのでしょう。

話は少しそれてしまいましたが、ジェネリックの勢いというものは、正直止められない。医療従事者はこれをもっと受け止めていく必要性があるのでしよう。

本当にリピトールの売上469億円の内、8割が後発になる?

もしも、469億円が後発にいきなり市場がとれらると、「375億円」も市場が動きます。375億円というと、2014年の小林化工の売上が362億円です。リピトール1剤で一つのジェネリックメーカー規模シェアがこぼれてきますね。

このケースは、国の政策である2020年に向けて現実なっていく可能性は十分にあるのでしょうね。とはいえ、実際問題このリピトールだけで、ここまでの市場が動くとなればジェネリックメーカーだけでは供給はできないでしょう。そういうことを考えるとやっぱりアステラス自身がAGを発売するのが現実的なのでしょうね。

リピトールとアトルバスタチンを比較してみた。2016年4月新薬価

リピトール錠10mg アステラス (新): 98.6 円 (旧): 107.9 円   引き下げ率: -8.62%

  • 薬価ランクA

アトルバスタチン錠10mg「JG」 日本ジェネリック (新): 50.4 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -17.24%
アトルバスタチン錠10mg「KN」 小林化工 (新): 50.4 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -17.24%
アトルバスタチン錠10mg「NS」 日新(山形) (新): 50.4 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -17.24%
アトルバスタチン錠10mg「TSU」 鶴原製薬 (新): 50.4 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -17.24%
アトルバスタチン錠10mg「TYK」 大正薬工 (新): 50.4 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -17.24%
アトルバスタチン錠10mg「ZE」 全星薬品工業 (新): 50.4 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -17.24%
アトルバスタチン錠10mg「サワイ」 沢井製薬 (新): 50.4 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -17.24%

  • 薬価ランクB

アトルバスタチン錠10mg「DSEP」 第一三共エスファ (新): 43.5 円 (旧): 46.5 円   引き下げ率: -6.45%
アトルバスタチン錠10mg「EE」 エルメッドエーザイ (新): 43.5 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -28.57%
アトルバスタチン錠10mg「NP」 ニプロ (新): 43.5 円 (旧): 46.5 円   引き下げ率: -6.45%
アトルバスタチン錠10mg「TCK」 辰巳化学 (新): 43.5 円 (旧): 46.5 円   引き下げ率: -6.45%
アトルバスタチン錠10mg「YD」 陽進堂 (新): 43.5 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -28.57%
アトルバスタチン錠10mg「アメル」 共和薬工 (新): 43.5 円 (旧): 46.5 円   引き下げ率: -6.45%
アトルバスタチン錠10mg「ケミファ」 日本ケミファ (新): 43.5 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -28.57%
アトルバスタチン錠10mg「サンド」 サンド (新): 43.5 円 (旧): 46.5 円   引き下げ率: -6.45%
アトルバスタチン錠10mg「トーワ」 東和薬品 (新): 43.5 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -28.57%
アトルバスタチン錠10mg「モチダ」 ニプロパッチ (新): 43.5 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -28.57%
アトルバスタチン錠10mg「杏林」 キョーリンリメディオ (新): 43.5 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -28.57%
アトルバスタチン錠10mg「明治」 MeijiSeikaファルマ (新): 43.5 円 (旧): 60.9 円   引き下げ率: -28.57%

  • 薬価ランクC

アトルバスタチン錠10mg「日医工」 日医工 (新): 29.2 円 (旧): 46.5 円   引き下げ率: -37.20%

先発であるアステラスのリピトール錠でも、-8.62%の引き下げがありました。それよりも度肝抜いてくれたのは、最低薬価ランクについた日医工の下げ率はなかなか驚異的な数字です。「-37.20%」ってすごい。メーカー自ら定価下げるという理由ならわかるけど、これは国が薬価を調査して厳正なルールの元で薬価(国の定めた薬の定価)が決まるわけですが、メーカーが気持ちを考えるとたまったもんじゃないでしょうね…

東和薬品のアトルバスタチン錠も意外に下がっていることは気になりますね。特に東和薬品ってあんまり薬価改正で薬価の引き下げが少ないイメージがありましたが、ちょっと残念な感じです。

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