誤投薬の薬剤師に有罪判決 さいたま地裁

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

埼玉県越谷市の調剤薬局で誤投薬により、服用した女性(当時75)を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた元管理薬剤師吉田玲子被告(65)(千葉県野田市)の判決公判が15日、さいたま地裁で開かれ、禁錮1年、執行猶予3年、求刑禁錮1年を言い渡した。

判決によると、吉田被告は2010年3月25日、越谷市内の小嶋薬局本店「サンセーヌ薬局」で、埼玉県春日部市の無職、米沢朝子さん(当時75歳)に、医師から処方された胃酸中和剤を調剤するはずが、ATC(自動錠剤包装機)の設定ミスなどで、毒薬指定のウブレチド錠を調剤して処方した。
さらに4月1日に誤った処方をした事に気付いたにも関わらず、責任追及を恐れて、米沢さんへの服用中止の指示や医師への情報提供などをせず、約2週間後の4月7日に米沢さんを中毒死させた。

小坂茂之裁判官は、吉田被告がATC(自動錠剤包装機)の処方薬の量や種類を確認しなかったことや、誤投薬がわかった後も適切な措置を怠ったことを過失の理由に挙げた。一方で、「サンセーヌ薬局」にも誤投薬防止態勢の不備があり、吉田被告一人の責任ではないことを指摘。また吉田被告は事実を認めて遺族に謝罪しており、情状酌量で執行猶予つきの有罪判決とした。
小坂茂之裁判官は、「管理薬剤師の立場で、誤投薬を知ったのにもかかわらず、漫然と事態を放置し、必要な措置を講じなかった。薬剤師の使命を放棄した、取り返しのつかない行為で、過失は重大。」と断じた。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする


スポンサーリンク