薬学部の就活、超売り手市場 6年制移行特需 薬剤師不足

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この不況下の中、薬学部生たちだけは学生側優位の売り手市場となっている。理由は、薬学部が4年制から6年制へ移行したためだ。

薬剤師の国家試験を受けるために、薬学部での履修は必須条件。薬の種類が増えたことなどを受けて、専門性を高めるため2006年に薬学部は、4年制から6年制に移行した。そのため2010年と2011年の2年間は、極端に薬学部の卒業生が少なくなってしまった。4年制最後の卒業生は09年3月で、6年制最初の卒業生が12年3月。薬剤師国家試験合格者は09年には1万1301人だったが、10年に3787人、11年が1455人と極端に減少した。よって現在、薬剤師の供給不足に陥っているのだ。そのため製薬会社や病院、薬局は、2年間採用したくても人がいなかった。空白の2年間を埋めるため、採用に走っており学生側優位の売り手市場になっている。空前の6年制移行特需である。

現在、薬学部の卒業生はほぼ100%就職先を決めれる状態である。しかし、このような状態でもさまざまな問題をはらんでいる。

まず、学生は、身近に感じたり、知名度のある企業から就職先を決めようとする。ただ、国内に70社ある製薬会社(日本製薬工業協会の加盟企業、12年6月1日現在)はあいかわらず、狭き門で採用される人間は少ない。製薬会社もこの不況下で、採用人数を絞っているのだ。結局希望の職場に就くことは、この売り手市場であっても、困難である事は変わっていない。

その中で全国展開しているドラッグストアへの就職は、かなり多くなってきている。薬剤師不足で大量に薬剤師を雇いたい企業側と、知名度のある企業へ就職したい薬学部の卒業生の思いと、両者の思いがカッチリとはまったかっこうだ。

しかし、一方では地方の薬局や病院、ドラッグストアの人材不足は深刻だ。採用者も頭を抱える状態で、内定を出しても辞退される事も多々あり、企業説明会で必死にアピールしている状態だ。これからは、都市部に人が流れ、地方は深刻な人材確保が続くだろう。現在の状況は、企業努力だけで人材を確保するのは難しいと言える。学生を選ばずとにかく採用している薬局もあるといい、学生側優位の売り手市場の弊害がでているといっていいだろう。

現在、薬学部の卒業生は、一つは内定を持っているような状態だ。あとは、しっかりと自分にあった企業をしっかりと見極める目が、必要となるだろう。

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