ドラッグバリュー
大正製薬社長交代 長男が昇格
- 2012年5月18日 8:20 PM
- 医薬品業界ニュース
大正製薬ホールディングス(HD)は5月11日、中核の事業会社である大正製薬の会長兼社長を務める上原明氏(71)が社長職を離れ、後任に長男の上原茂副社長(36)を昇格させるトップ人事を発表した。6月28日付けの予定。上原明氏は代表権のある会長にとどまり、大正製薬HDの会長兼社長を続ける。上原茂氏は、大正製薬HDの取締役副社長を兼任する。
上原茂新社長は、1976年5月生まれの36歳。東京都出身。00年3月慶応義塾大学商学部卒業、同年4月大正製薬に入社。06年大正冨山医薬品の営業本部副本部長、07年大正製薬取締役、医薬事業グループ副統括、09年取締役副社長を歴任してきた。
上原茂氏は、「医薬品業界の環境変化に的確に対応するため、スピード感のある経営を心がけてまいります。また、安定的に成長し続けていく企業を目指し、長期的な人材育成を図ってまいります。今年度は大正製薬の創業100 周年にあたります。100年続いてきた伝統をじっくりと見直し、守るべきものは守り、変えるべきものは変え、次の100年も事業が続くように努力したい。大正製薬の原点である顧客志向と合理的思考を追求していきたいと考えております」と抱負を語った。
上原明氏が大正製薬社長に就任したのは、1982年。今年、創業100周年を迎えるのを機に、30年ぶりに社長を交代する。
大正製薬ホールディングス株式会社
◆設立 2011年10月3日
◆本社 東京都豊島区
◆資本金 300億0000万円
大正製薬株式会社
◆設立 1928年
◆資本金 298億400万円
◆売上高 連結 2686億3200万円 単体 1973億2200万円(2011年)
◆従業員数 連結 5622人 単体 3541人(2011年)
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武田薬品工業 12年3月期決算 13年3月期業績予想 3カ年の中期経営計画発表
- 2012年5月17日 8:32 PM
- 医薬品業界ニュース
武田薬品工業は、11日、2012年3月期連結決算、13年3月期業績予想、3カ年の中期経営計画を発表した。
2012年3月期連結決算は、売上高は1兆5089億円(前年比+6.3%)、営業利益は2650億円(同比-27.8%)純利益が1241億円(同比-50%)となった。売上高は3期ぶりの増収、営業利益は2期連続の減益だった。
営業利益、純利益の減益理由として、円高の影響で427億円目減りしたほか、2011年完全子会社化したスイスの製薬大手ナイコメッドを買収したことに伴い、費用の発生やのれん償却費など354億円を特別損失に計上ことなどが挙げられる。
売上高の増収理由として、主力の糖尿病治療剤「アクトス」が日本、アメリカ、ヨーロッパで703億円減収したり、抗潰瘍(かいよう)薬「プレバシド」が伸び悩みをみせたりしたが、下期にナイコメッドの売上高寄与1588億円や「ベルケイド」などの伸長があり、増収となった。
13年3月期業績予想は、連結売上高は1兆5500億円(前年比+2.7%)、営業利益が1600億円(同-39.6%)、連結純利益は1550億円(同比+25%)と想定した。想定為替は、1ドル=80円、1ユーロ=105円。
減益予想については、主力の糖尿病治療薬「アクトス」の特許切れで、8月から後発薬発売が想定される事や、ナイコメッド買収に伴う無形固定資産税やのれん償却費の増加、また研究開発費への3100億円投資などが想定されるため。
増収に関しては、ナイコメッドやアメリカ製薬メーカーURLファーマの売上が計上される事や多発性骨髄腫治療薬「ベルケイド」や2型糖尿病治療剤「ネシーナ」などが伸長する事、過去にアメリカで指摘された申告漏れについて、一部異議が認められ、特別利益が増える事が、要因として挙げられる。
2014年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画によると、最終年度の2014年度の売上高を1兆7000億円(11年度比12.7%)、営業利益2400億円(同比-9.4%)、当期利益1200億円(-3.4%)と想定している。
成長ドライバーとして位置付けているロシアやブラジル、中国など新興国をナイコメッドの販売網を活用して売上を伸ばしたい考えだ。しかし、新興国などを新規開拓するためマーケティング強化などで先行投資がかさむほか、研究開発費に年間3000億円投じるため減益となる見込みだ。
また業績の底は、従来見通しの14年3月期から1年前倒しの13年3月期と変更した。
特許切れ目前の「アクトス」が前倒しで落ち込んでいる事や、昨年ナイコメッド社を買収した事が大きな要因とした。
武田薬品は、M&Aを繰り返しており、昨年ナイコメッドを約1兆1100億円で、今年も米URLファーマを約640億円で買収したが、利益面での効果は、15年度~27年度以降になる見込み。
武田薬品工業株式会社は、大阪市中央区に本社を置く、日本の医薬品企業では売上高ナンバー1、2010年の世界の医薬品企業の中では連結売上高13位のビックファーマーである。設立は1925年で、従業員数は6471人でグループ全体で18498人。
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